
「ペンギンたちは、無数の鳴き声のなかに合って、つねにウキウキしたパーティー気分にひたっているかのように、私たちの目にはうつる。科学者ですら、アデリーペンギンたちが氷の上でゲームをしたり、彼らだけの”氷山乗りごっこ”がある可能性を認めている。ペンギンたちは互いに押しあいながら、都合よく通りかかった氷山に乗り移るチャンスをうかがう。飛びこみそして次のチャンスを待つためにふたたび列の後ろにつく。こういった行動は、ただ楽しいからやっているとしか思えないほどである。」
「この遊びは、浮氷が波打ちぎわまで流れよってくる海岸で、ごくふつうに見られるものである。アデリーペンギンたちは岸辺にそって一列にならび、乗り移れそうな氷がくるのを待つ。そして、てごろな氷にひょいと飛び乗っては、氷乗りを大いに楽しみながら岸からだいぶ遠くまで流されると、こんどはその氷から離れてまた出発点にもどってくる。こうして彼らはつぎの浮氷をくりかえし待つのである。」
…以上『ペンギンになった不思議な鳥』(どうぶつ社)より引用