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シュレーターペンギンの紹介

暴風圏の、ビロードの紳士淑女

マカロニ属シュレーター種

【学名】

Eudyptes sclateri

【英名】

Erect-crested Penguin

【別和名】

マユダチペンギン オホカンムリペンギン

【亜種】

なし

【由来】

種小名のシュラーテリsclateriは、英国王立協会特別会員でロンドン動物学会の 幹事のP.L.シュレーター(1829〜1913)に由来し、彼の名誉をたたえて名付けられた。
 英名のErect-crested は、「立った飾り羽がある」と言う意味で、 他のマカロニ属の飾り羽がみな垂れ下がっているのに対するこのペンギン特有の特徴を示している。

形態

成鳥の形態

冠羽のある、中型のペンギン。雌雄の外観はほぼ同じ。

冠羽・特徴

薄い黄色で太めの帯が、くちばしの付け根から、眼の上を後頭部の丸みに沿って、太く伸びている。 羽毛がぬれている時には寝ていることが多いが、興奮すると冠羽全体を逆立て、上に向かった最長6cm程のブラシのようになる。

身体

頭部、のどの上部、頬は、ビロードの様な柔らかい光沢のある濃い黒の羽毛に覆われている。 胴体の背側と尾羽は濃い黒だが、成長して換羽が繰り返されると、次第に茶色っぽくなっていく。 腹側の羽毛は光沢のある白で、のどの部分の黒い羽毛とははっきりした境界が有り、のどと顔は黒い。

フリッパーの外側は青味がかった黒で、後縁部は白。 内側は、先端部分と付け根部分、フリッパーの前縁部分が黒く、他は白い。

くちばしの付け根部分は、白い皮膚の裸出部によって縁取られており、この裸出部は頬の羽毛との境界線ともなっている。 横から見ると、この白い裸出部がくちばしの付け根に小さな三角形を描くことになる。

目くちばし

虹彩は、赤っぽい茶色。くちばしは茶色がかったオレンジ色で、長く比較的細い。

脚と足は腹側はピンク色だが、足裏と爪にかけては茶色っぽい黒になっている。

体長・体重

69cm 2.9〜7.0kg

幼鳥の形態

頭部、のど、および背側が濃い茶色に、腹側が白色に変化する。 巣立ちビナのくちばしの付け根から両目の上に伸びている眉のような羽毛の帯も色が薄く細い。 飾り羽は2歳過ぎるまでは短く、逆立っていない。

食べ物

ほとんど分かっていない。 甲殻類と、イカ・タコ等の甲殻類を食べると言う報告もある。

性格

社会行動は、フィヨルドランドペンギン、スネアーズペンギンに近いが、攻撃性はあまり強くない。

寿命

 

シュレーターペンギンの生息地図

シュレーターペンギンの生息地図

生息環境

生息地

繁殖地域はニュージーランド領の2つの島、アンティポーズ島(南緯49度)、 バウンティー島(南緯47度)にほぼ集中しているが、オークランド島にも若干のコロニーがある。 いずれの島も『叫ぶ50度」と呼ばれる暴風圏に点在している。
 海上での行動範囲、生息域についてッはほとんど分かっていない。 放浪個体(ワンダラー)がマッコリー島、チャタム島、オーストラリア南岸などで確認されている。 (繁殖地の島は、亜南極の孤島で、人間活動の影響もほとんどない。まれに訪れる観察者に対しても、上陸が禁止されている。)

個体数

1990年の時点で、おそらく20万つがいぐらいだと思われる。 個体数と繁殖地の環境は安定しているので、減少につながる大きな脅威は存在ようだ。 しかし、移入されたネズミが卵とヒナを襲う。

繁殖時期

9月初旬から雄が先に上陸し、約2週間後の10月に雌が上陸しその後、産卵する。2月中旬までに巣立つ。

繁殖コロニーは、丸石の散在した海岸、岩の多い浅瀬、絶壁、岩礁など、岩石地に作られる。 海面のすぐ上から、海抜70mの高さまで見られる。同じコロニーで、イワトビペンギンやサルヴィンアホウドリが一緒に繁殖していることもある。 巣は、浅いくぼみを小石、時には草やグアノ(糞化石)で囲んだもので、水平かやや傾斜していて、植生のない地面に作られる。

クレイシ

他のマカロニ属と同様にクレイシを作り、2月中旬までに巣立つ。

育雛と巣立

ほとんどの場合、第2卵だけが抱卵される。 親鳥は足の上に卵を乗せ、体を45度に傾けて巣に座り、内またで部分的に抱くか、卵の上に完全に体を伏せて抱く。 ヒナは、親鳥の足の上に乗り、抱卵斑に体を密着させている。 2月中旬までクレイシを作り、その後巣立つ。 給餌の時には「呼び出し給餌」が見られ、より年長のヒナが巣からはなれた場所で給仕を受けることが多い。

換羽

成鳥は巣のある場所で換羽し、4月中旬にコロニーから去る。 未成熟個体は、コロニーあるいは海岸の岩場のどこかで行う。

補足

  • つがいの結びつきは強い。
  • 冠羽を上げたり下げたりする。これはマカロニ属の中でも独特の動作であるが、機能や効果は分かっていない。
  • 人間がまともに近寄れる海域ではないので、まだまだ詳しい報告が少ない。
  • マカロニ属の仲間では、大型。

参考書籍

  • 『ペンギン大百科』 平凡社

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  • 『ペンギン ハンドブック』 どうぶつ社

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  • 『ペンギン ガイドブック』 阪急コミュニケーションズ

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  • 『ペンギン全種に会いに行く』 平凡社

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