気品溢れるたたずまい
Eudyptes schlegeli
Royal Penguin
荘厳ペンギン、ロイアルペンギン
ロイヤルペンギン自体がマカロニペンギンの亜種であると主張する学者もいる。 詳しくは『マカロニペンギンの紹介』のページを参照の事。 本当のところ、まだ、良く分かっていない。
種小名のシュレーゲリschlegeliは、オランダのライデン博物館館長 H.シュレーゲル教授(1804〜1888)を記念して名付けられた。 名前のロイヤルは、「王家」を意味しており、白く気品があるから、とか、キングペンギンの側で暮らしてるからとか、 諸説ある。かつては、荘厳ペンギンと呼ばれた。
冠羽をもつペンギン6種の中では最大。雌雄の外観はほぼ同じ。
オレンジ色がかった黄色く長い冠羽が、眉状の帯というのではなく、上くちばしの付け根から1cmほどの前頭部に集中して生えている。 その羽毛が眼の上を通り後頭部に向かって垂れ下がっている。 飾り羽が左右独立しているイワトビと違い、前頭部でつながって見えるのは、マカロニ属の中でもマカロニペンギンとロイヤルペンギンだけです。 マカロニと冠羽の形状はよく似ており、顔が白いのが特徴。
頭頂部の羽毛は黒色。 眼の周りから頬、のどにかけての羽毛は白か灰色。 まれにだが、頬からのどにかけての白い羽毛の部分が黒または黒に近い灰色になっている個体もいる。
体の背側と尾は茶色がかった黒で、成長するにしたがい茶色くなっている。 腹側の羽毛は白。
フリッパーの外側は青みがかった黒で、前方の縁から先端にかけても黒くなっている。 内側は、先端と付け根部分が黒く、中央と後方部分にかけて白くなっている。 付け根部分から中央の白い部分にかけては、黒いスジが何本か入る事もある。
マカロニとロイヤルの両種の特徴は、共通する部分が多い。 他のマカロニ属のペンギンに比べ体が大きいのも共通している。
虹彩は、赤味がかった茶色。 くちばしは、濃い茶色がかったオレンジ色で、大きく分厚い。得に、歳とった個体には、上くちばしが大きく発達したものもいる。 くちばしの付け根には皮膚が裸出していて、ピンク色の三角形を描いている。
脚は上部がピンク色。裏側とかかと部分は黒。
65〜75cm 5〜6kg (マカロニより 10〜20%背が高い)
ロイヤルと、マカロニのヒナは、幼綿羽(ようめんう)の段階では、見分けがつかない。 巣立ちビナでは、ロイヤルの顔が、より白っぽい。 マックォーリー島では、顔の黒い個体もいくらか繁殖していて、黒と白の中間の個体もいる。
オキアミの仲間の甲殻類とハダカイワシ科の魚類。餌の種類は、育雛期間中ではよく変わり、海域によっても変わる。
詳細な感想等の報告は無いです。 (…作者)
ロイヤルペンギンの生息地図
マックォーリー島と、それに近接する小島でのみ繁殖している。 回帰移動性で、全ての個体が5月までに繁殖地を離れる。 正確な越冬地域は知られていないが、亜南極の海域にいると思われる。 放浪個体(ワンダラー)がオーストラリア、ニュージーランド、ハード島など、インド洋の亜南極の島々で観察されている。
1984〜1985年現在、推定57コロニー、85万繁殖つがい。
雄は9月中旬〜10月上旬にかけて、雌は9月下旬〜10月中旬にコロニーに戻って来る。
巣は平らな砂地や小石まじりの地面をすりばち状に少し掘って作る。 植物の影に作る事は少なく、素材の小石も比較的小さい。 時には大きな岩の隙間に作る事もある。 繁殖コロニーは、海岸線に点在し、小石や潅木の茂った斜面にあったり、内陸の1.6kmで標高150mほどの丘の上に位置していたりする。 コロニーは60つがいのものもあれば、160,000つがいもの広大なものになる事があり、1平方メートルあたり2.4個の巣がひしめいている。
ヒナは孵化後10〜20日間でクレイシを形成する。
産卵は10月中旬から下旬。 抱卵期間は35日間。 最初の10日間は雄・雌が頻繁に交替し、その後 雌が12〜14日間、最後に雄が12〜14日間抱卵する。 ヒナは孵化後10〜20日間でクレイシを形成し、巣立ちまで2、3日ごとに両親から給餌されながら約65日間を過ごす。 1月下旬にはクレイシは解散される。
卵の放棄…。雌は第1卵を足で蹴り出すか、くちばしで押し出すかしてしまう。 このような「故意の」子殺し行動は、ふつい第2卵を産む前日に行われる。
ヒナ達が巣立った後、親鳥は2月初旬〜3月初旬にかけ、30〜35日間海で換羽前の採餌旅行をする。 その後ほとんどの個体が再びマッコーリー島の巣場所に戻って来て換羽に入る。 若鳥は成鳥より早く1〜2月に換羽する。 換羽を終えた個体の全ては、しばらくコロニーを離れる。