
※(詳細は下の『3亜種の形態』で紹介します。)
中型の中でもやや小さめのペンギン。雌雄の外観はほぼ同じ。
明るい黄色の羽毛が、くちばしの付け根から一本の細い眉のように、眼の上を真直ぐ後頭部に向かって、細い帯をつくる。このシャープな細い眉が、特徴。
その黄色い眉状の帯はその先で、黄色い冠羽として両目の後方から、カンザシ状に開き、長い羽毛となって垂れ下がっているのが特徴。
頭と顔は黒い。黄色い冠羽の付け根から後頭部の羽毛は特に黒い。頭の形の特徴は、四角張っているように見える。これは、黒い冠羽を起こしたり、寝かしているかで外観が違っているよう見える。
胴体は、背側と尾は暗青灰色で、換羽後は青味がかって見える。換羽前には茶色っぽくなる。腹側の羽毛は光沢のある白色である。のどから下が白く、黒い顔とハッキリ分かれている。
フリッパーは、背側のような薄い青黒色である。後縁は白い。腹側は白地に黒い模様がある。
虹彩は、明赤色。
くちばしは強くて、硬く、くすんだ橙赤色である。
くちばしの付け根には、羽毛の生え際に沿って細く黒い皮膚が裸出している。
(亜種のヒガシイワトビは、皮膚の色が白っぽいピンク色。)
脚と足はピンクで、足の裏は黒い。
45〜58cm 2.3〜4.2kg
主食はオキアミなどの小甲殻類。しかし、より北方に分布しているものは、育雛期の終わりには小魚やイカを採ることが一般的です
きわめて攻撃的で、ケンカ好きなペンギン。他の個体にだけでなく、人間に対しても果敢に攻撃してくる。彼らに接近すると、興奮して黒い換羽を逆立てて、頬の羽毛をヒゲのように膨らませ、ネコのような表情になる。
頭部と首および背面は暗い灰色がかった茶色、腹面は白色。
▲地図にカーソルを乗せると、拡大されます。
南極周辺の島々で、マカロニ属の中で、最も広範囲に生息している。若鳥は主に北方へ移動する傾向がある。流鳥は南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアから報告されている。
(注:作者)3亜種の生息域の詳しい情報は、見つけられませんでした。
亜南極圏の島々やインド洋、南大西洋の温帯の島々。南限は南緯53度、南極前線以南のハード島、北限は南緯37度、亜熱帯のトリスタン・ダ・クーニャ諸島。
フォークランド諸島、ホーン岬の島々。
インド洋側のマリオン島、クロゼ諸島、ケルゲレン諸島、ハード島と、太平洋側のマッコリー島、キャンベル諸島、オークランド諸島、アンティポデス(アンティピティーズ)諸島。
ゴフ島、トリスタン・ダ・クーニャ諸島、アムステルダム島、セント・ポール島。
93年にヴェーラー、90年にマーチャントとヒギンズによってまとめられている。推定繁殖個体数の下限は、368万7600つがいです。
キャンベル島では危機的状況、トリスタン・ダ・クーニャ諸島ではほぼ絶滅状態にある。厳密な個体数は、場所により加減があり正確には数えきれない。
島々により大きく異なり、早くは7月下旬からで遅くは11月上旬に雄が、雌より6.5日ほど先に繁殖地に到着する。ヒナ達は、12月中旬〜2月下旬にかけて、巣立っていく。
大部分のコロニーは巨大で、海岸、岬、あるいは急勾配の斜面の岩だらけの場所など、垂直の岩面以外につくられる。
巣は、小石、タソックグラス、土くれを集めて巣まで運び作る。海から巣まで続く通路は、長年使われたもので、植性あるいは岩石によって、風雨にさらされないようになっている。場所によっては、植性がなく、風雨にさらされている。コロニーの植性は、まばらでほとんど無い。
ヒナが大きくなり、親鳥が抱けなくなると、ヒナは親鳥とともに、巣の場所に立つようになる。孵化後3週間でクレイシに入るか、親の鳴声に反応して巣で給仕を受けるか、餌をもらえるまで追いかけて給仕を受ける。孵化後66〜73日で、海に出てしまう。
2〜3個の卵を産卵する。産卵時期は島々により著しく変化に富んでいて、9月上旬〜12月上旬までとかなり幅がある。これは、緯度の高低と、海面水気温が関係しているようです。ふつう第1卵は、抱卵中に死ぬか、他の個体とのケンカなどで巣から失われる。
両親が頻繁に交替で抱卵する最初の期間は11.7日間。この間、オス親は平均1.7日間、メス親は平均2.2日間で交替する。次のメス親が抱卵する期間は11.3日間、それに続くオス親の抱卵期間は13.9日間。メス親の抱卵期間が終わってオス親が交替するまでの間、平均2.3日間両親が両方とも卵のそばにいる。メス親は、ふつう孵化の2日前には巣に戻ってくる。
オスは到着してから、最初の抱卵交替までの33日間絶食する。メスは到着してから、最初に抱卵交替したオスが海に出て帰ってくるまでの39日間絶食する。孵化後、両親とも2〜6日間 巣に残る。その後、メス親は短期間の採餌旅行に出かけるが、オス親は平均18.2日間ヒナを抱き続ける。この警護期の間、メス親はふつう毎日午後巣に戻ってきて、ヒナに給餌し、オス親と抱雛を交替する。オスは、メスがヒナを抱いている間も海に餌を食べに行こうとせず、そのままずっと巣の近くにいる。
警護期は20〜26日間で、その後ヒナがクレイシを形成し始めて1〜3日後に、オス親はようやく平均36日ぶりに海に出ていく。クレイシ期に入ると、ヒナへの給餌は主にメス親となり、オス親は自分自身の体力回復のため海で採餌していることが多くなる。ヒナ達は、孵化後66〜73日で、時期は12月中旬〜2月下旬にかけて、巣立っていく。
繁殖後、巣で行い、3〜4週間を陸上で過ごす。
ミナミイワトビペンギンは、冠羽と、フリッパーの腹側がヒガシイワトビに似ている。
眉状の黄色い羽毛の帯の幅が広く、その先から、カンザシ状に開いている冠羽の、垂れ下がる角度がヒガシイワトビより大きい。くちばしの付け根の裸出部にある黒い皮膚の幅がヒガシイワトビより1〜2mm広い。
(一見、ピンク色の裸出部は、見えない。…注:作者)
フリッパーの腹側には細かい黒点があり、先端の縁が薄灰色である。
フォークランド諸島とホーン岬。
ヒガシイワトビペンギンは、最も太っている。
眉状の黄色い羽毛の帯の幅が細く、眼の上を真直ぐ後頭部に向かって伸びている。その先から、カンザシ状に開いている冠羽は、6~7cmの長さで垂れ下がっている。くちばしにはピンクの大きなシミのような模様がある。くちばしの付け根の皮膚の裸出部が、細く白っぽいピンク色に縁取って見える。
(3亜種の中では、ピンク色の裸出部は、良く目立つようだ。…注:作者)
フリッパーの腹側には細かい黒点があり、先端の縁が薄灰色である。
マリオン島、クロゼ諸島、ケルゲレン諸島、ハード島、マッコーリー島、 キャンベル島、オークランド島、アンティポデス(アンティピティーズ)諸島。
キタイワトビペンギンは、眉状の黄色い羽毛の帯の幅が広く長いので、最も容易に見分けられる。
カンザシ状に開いている黄色い冠羽と、黒い羽毛が豊かで、長いものは9cmにもなる。くちばしの付け根の皮膚の裸出部は、黒くて薄い。
(一見、ピンク色の裸出部は、見えない。…注:作者)
のどの部分の黒い羽毛と白い羽毛の境界がハッキリしている。
フリッパーの腹側の模様はハッキリしていて、黒い点が大きく、先は厚くて丸みがかっている。
トリスタン・ダ・クーニャ諸島、ジョージ島、アムステルダム島、セントポール島。
見分けるポイントは、細めの眉状になった冠羽と、その先のカンザシ状に開いている黄色の冠羽の具合がそれぞれに違います。
あと、くちばしも多少違います。