
中型のペンギン。雌雄の外観はほぼ同じ。
上くちばしの付け根から、白くケープペンギンより幅の細い羽毛の帯が眼の上を通り、後頭部に向かって伸び、頬の外縁を回ってやや広がりながら首に向かい、胸部上方の白い羽毛の部分につながっている。
胸部上方に、ケープペンギンより太めの黒い羽毛の帯が1本あり、両脚の付け根に向かって白い腹部を縁取るように伸びている。
額、頭頂部、顔の側面、のどは黒く、あご先は白い。下くちばしの付け根の一部から、眼の前方まで、広くピンク色の皮膚が裸出している。特にこの部分は、繁殖期に目立ってくる。白く細めの帯が、くちばしから、眼の上、頬の後ろを下へ降り、あごにかけて延び、幅が広がりながら胸上部の白い帯をとつながる。
背側と尾は、黒みがかった灰色。腹側は、おもに白色で、黒い逆U字形の太い帯が胸を横切り、フリッパー下を脇腹に沿って腿まで続いている。胸には黒い斑紋があり、個体ごとに違う。
フリッパーの外側は黒みがかった灰色、縁が白っぽく、腹側は主に白い。
虹彩は、赤みがかった茶色で、ピンク色の縁どりが見える場合もある。
くちばしは、黒く灰色のすじが横切っている。くちばしの付け根はピンク色の皮膚の裸出部となっていて、特に繁殖期には鮮やかになる。
脚と足は黒色で、足裏、足首、爪は黒い。
65cm 4kg
イワシや、カタクチイワシ
『人が容易に近付ける場所にいるにも関わらず、フンボルトペンギンの詳しい研究はほとんどされていない。非常に人間に対し、警戒心が強いからであろう。ほとんどの報告は、飼育下のもの。』(…作者)
頭部は茶色がかっている。頬は灰色。成鳥に見られる頭の白い羽毛の帯、胸の黒い逆U字形の帯は見られない。
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ペルー、チリなどの、冷たく栄養豊富な、フンボルト海流の影響を受ける地域に住んでいる。ペルーでは、海岸の崖が多い区域にそって小さなコロニーが見られ、大きなコロニーはパチャチャマスと、プンタ・サン・フアンだけで観察されている。例外的にチロエ島でも生息している。
寒流フンボルト海流が流れ込む チリからペルーにおよび、ペルーの南緯5度のフォカ島からチリの南緯33度のアルガロボにかけての沖合の島々。アルガロボから南に900km離れた南緯42度のチロエ島でも例外的に繁殖している。
1984年では、ペルーの繁殖個体数1万つがい、チリのパプヤ島では6000つがい前後と見積られていた。その後、繁殖個体数は著しく減少した。これは1982〜83年のエルニーニョ現象に関係していると思われる。1986年には、再び回復の兆しが見られ、2000年にはペルーで5500羽チリで7500羽と見積られた。絶滅寸前である。
※現在 絶滅危惧種
1800年代半ばから1900年代初期においての個体数減少は、(肥料としての)グアノの過剰搾取が原因で繁殖地を破壊し尽くした事がダメージをもたらしたため。囲いを取り付けたおかげで、いくつかの地域では増加が見られてたが、最新の調査では、減少している。アンチョビー(カタクチイワシ)の乱獲、刺し網にからまり死ぬものの増加、人間に食べられる事が原因。過去32年間にわたり9264羽が動物園へ生体輸出されたのも減少の重要な原因である。現在は輸出は、禁止されている。チリでの減少は、エルニーニョによる洪水で巣穴が押し流された事による。
一般的に、長く狭い入口があるトンネルを掘る。あるいは洞窟の中や、倒れた丸石の間にできた自然のクレバスの中に巣を作る。地上の捕食者から保護された地域では、時折、地表に巣を作ることもある。巣は羽毛でおおわれいることが多い。巣作りの大部分はオスが行う。通常、白い卵を2つ産む。ひょっとすると、1年中いつでも繁殖しているのかもしれない。
年によって時期は異なるが、年に一度、海岸で換羽する。営巣場所では換羽をしない。