喧嘩早い、策略家
Pygoscelis antarctica
Chinstrap Penguin
顎髭ペンギン 顎紐ペンギン
リングペンギン チンストラップペンギン
なし
種小名のアンタルクティカantarcticaは、「南極の」と言う意味です。
中型のペンギン。 雌雄の外観はほぼ同じ。
頭頂部の黒い羽毛とは対照的に両頬の羽毛は白い。
また、下あごに沿って、細く黒い羽毛の帯が両耳を結んでいる。
額、頭頂部、襟首から尾っぽを含む身体の背中側は、青みがかッた黒色で(時間が経つにつれ茶色っぽくなる)、腹側は白い。
頭頂部は黒く、頬、あご、のどの白い部分とは、眼の上から耳の辺りへいたるラインで、ハッキリ、黒と白に区切られる。 特徴的な顎の黒いラインが、耳と耳を結んで下顎を通っているが、これにより、白色あるいは灰色がかッた白色の、のどが分かたれている。
フリッパーの表側は青みがかッた黒色で、後側の縁が細く白くなっている。 裏側は白いが、先端には小さな黒い部分が有り、前側の縁は黒くなっている。
虹彩は、赤茶色。くちばしは黒い。
足はピンクっぽい色で、足の裏は黒い。
71〜76cm 3.4〜4.9kg
背面から顔面にかけては灰色、腹面は淡い灰色。 巣立ちビナは成鳥と良く似ているが、顔、特に眼の周りに黒っぽいまだらの部分が有る。
主な餌はオキアミ類で、魚類が若干加わる。
アデリー属の中では、もっとも大胆かつ喧嘩好きで、動きが素早い。 縄張りに進入して来る個体が有ると、ジェンツーのように逃げたり、 あるいはアデリーのように自分の居場所から動かずにいるのではなく、相手に飛びかかる。
22年以上生存した個体が数例知られている。
ヒゲペンギンの生息地図
繁殖コロニーは南極前線以南に有り、ほとんどが南大西洋と南極半島で繁殖する。 ハード島ではときおり放浪個体が訪れ、ジェンツーと交尾を試みているようである。 南インド洋、大平洋では、ほとんど記録がない。 3〜5月中旬にかけて、越冬のために流氷隊のはるか北方まで移動し、8月中には南極前線付近にまで達する。
サウス・サンドウィッチ諸島に500万、サウス・シェットランド諸島に154万、サウス・オークニー諸島に93万8000、 南極半島に11万5000、全個体数は1993年現在、749万0200つがいと推定される。
オスは、10月下旬から11月初旬に、メスより5日ほど早く繁殖コロニーに戻ってくる。 数千つがいのコロニーもある。 アデリーと混在しているコロニーでは、多数派のヒゲの方が営巣場所の獲得競争に勝ち残る。
11月下旬に産卵を始める。 その後、メスが最初に、次にオスが、双方で計35日前後、抱卵を続ける。 3月初旬までに巣立ちが終了する。
営巣場所は少しずつ変わる。 主な営巣場所は岬や海岸に沿った露出した岩だらけの地面の上だが、まばらな植生のある場所や、海抜75mまでの高さの段丘や崖の上にも営巣する。 海岸から90mほど入った場所で、高い位置に有る巣から先に住人が決まって行く。
巣材は羽毛や小石、骨などを大雑把に丸く積み上げ、風をよけられる程度の巣を作る。 雌雄ともに巣材の小石を集め、抱卵中および巣ごもりの期間中にも続けられる。 巣間距離は約60cm離れていて、アデリーほど接近してもいなければ、ジェンツーほど離れてもいない。
ヒナがクレイシを形成するようになるのは、28〜35日齢からです。 クレイシは年長、年少の個体の変動する緩やかな集団で、数百羽のヒナを含む事もある。
孵化後の警護期は3〜4週間続く。 両親は12〜24時間交替で交互にヒナの面倒を見る。 そして、クレイシの形成を始める。 巣立ちビナは、初めのうちはコロニーの近くですごす。 興奮した様子で泳ぐ事はあっても、潜水はせず、すぐ陸に上がって来る。
流氷帯の中に浮かぶ氷盤や氷山の上で、丘状あるいは尾根状に氷が隆起したところに隠れて換羽を行う。 2月の終わりに、13日ほどで済ませてしまうようである。