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ハネジロペンギンの紹介

幻になりつつある… 妖精達!

コガタ属ハネジロ種

【学名】

Eudyptula albosignata

【英名】

White-flippered Penguin

【別和名】

シロツバサペンギン マガイコビトペンギン
ハジロコビトペンギン

【亜種】

なし。コガタペンギンの亜種とする学者もいる。 ただし、コガタ属の中でも、ハネジロペンギンは、まずは独立した亜種と認められていて、さらに独立種とする研究家も増えている。 D.ボースマは、「最新(1996年)のDNA分析によれば、ハネジロペンギンを独立種とするほうが良い」との見解である。

当サイトでは、ハネジロを独立種として扱っています。

【由来】

種小名のアルボシグナータalbosignataは、「白い印のついた」という意味。

形態

成鳥の形態

コガタペンギンより2割ほど大きいが、小型のペンギン。 雌雄の外観はほぼ同じだが、オスがやや大きい。

特徴

身体が小さく、青味がかった灰色の羽毛なので、他のペンギンと容易に識別できる。 コガタと比べ、体重が10〜20%重い。全体的に背側が白っぽく、フリッパーの前縁にも後縁にも白い縁どりがある。 フリッパーの白い縁どりの幅が広く、先端に行くにしたがって白い部分が大きくなっている。 特にオスの中には、フリッパーの背側の中央部分で白い部分がつながったものもいる。 夜行性のペンギン。。

身体

コガタと比べ、体長は同じくらいだが、体重が10〜20%重い。 頭部は灰色がかった青、顔と側頭部は灰色で、のどと頬に向かって次第に白くなる。

背側は換羽直後は灰色がかった青だが、次第に灰色が強くなる。 コガタに比べ、背側は全体的に白っぽい。 腹側はのどから腹を通り尾っぽの付け根あたりまで白い。

尾っぽは、全体に灰色がかった青だが、羽軸は黒い。 尾っぽの付け根に白い羽毛があるものもおり、尾っぽの背側全体が白いのもいる。

フリッパーの前縁にも後縁にも白い縁どりがある。 フリッパーの背側は灰色がかった青で先端に行くに従い青が弱まり少しずつ黒ずむ。 腹側は白い。

直立ではなく、前傾姿勢で2足歩行するこのペンギンが、ペンギンの祖先に一番近いと考えられている。

目くちばし

虹彩は、薄い銀色、濃い灰色または薄い茶色。 くちばしは全体的に黒く付け根に近いほど肌色に近づく。

足は上面が白、肌色、灰色が混ざり合い、裏面は黒い。

体長・体重

40〜45cm 1.2〜1.3kg

幼鳥の形態

成鳥よりくちばしが短く細い。 初めの柔らかい綿羽は、茶色っぽい黒です。 巣立ちまぎわの羽毛は、換羽前の成鳥よりも薄く鮮やかな青色。

食べ物

主に、浅いところにいる12cm以下の小型の、魚やイカ・タコなどの頭足類。 まれに、甲殻類を食べる事もあるが、餌生物の種類は豊富。

性格

コガタ同様、やっぱり成鳥は攻撃的。 小さい身体に似合わず、性格はとても厳しい。 威嚇したり、噛みついたり、フリッパーで叩いたりして、直接攻撃で自己防衛する。 果敢に外敵に攻撃を仕掛けてくる。 凶暴なのは、身体の小ささゆえの過剰防衛だろうか。

寿命

 

ハネジロペンギンの生息地図

ハネジロペンギンの生息地図

生息環境

生息地

ニュージーランド南島のバンクス半島と、モントゥナウ島とその 北カンタベリー海岸。

個体数

バンクス半島に、2100繁殖つがい(2000〜2001年)。 モントゥナウ島に、1650繁殖つがい(1998年)。 全体で、3750繁殖つがい、しかいない。  絶滅危惧種

繁殖時期

※ 基本的な生態は、コガタのそれとだいたい同じで、繁殖期間はコガタより短い。
※ ただ、圧倒的にハネジロの研究者は少ないので、詳細な情報は少ない。
 繁殖地への帰還は、成鳥の定着生が強いので見極めにくい。
 産卵時期は、7月前後に、2ヶ月間以上にわたり続けられる。

2つの卵を産み、33〜43日間交代で抱卵する。 2つの卵は、ほとんど同時に孵化する。 どちらかの親がヒナのそばにいる警護期は20〜30日間続く。 一般的にヒナは夜間両方の親から給餌を受ける。 巣立ちは孵化後48〜63日ごろ。

橙色部は、コガタより引用…

成鳥は定着生が強く、一年を通じて繁殖地周辺にいて、いつもきちんと決まった巣穴を利用している。 洞穴性の個体群と穴居性の個体群とに分かれます。

洞穴性のものは、波の侵食によって出来た洞穴を利用しています。 岩場など巣を掘るのに適さない場所では、洞窟や、岩の下、岩の隙間、茂みの下に作られる。 穴居性のものは、穴を掘ったり、岩の下、薮の中、建物の下、洞窟の中など、遮蔽物のある安全な場所ならどこでも利用する。

繁殖地で巣のの分布密度は低い。 さまざまな植物が巣材として使われる。 また、ミズナギドリやヒメクジラドリが掘った巣穴を利用するチャッカリ者もいる。

最大のコロニーでも、巣の数はわずか10巣前後でしかない。

橙色部は、コガタより引用…

クレイシ

岩穴に巣を作るタイプのものでは、3〜6羽からなる小さなクレイシを作ることがある。

橙色部は、コガタより引用…

育雛と巣立

抱卵期間は観察地によりバラつきがある。 抱卵の間隔は、16〜17時間、夜間は6〜7時間でメスの方が抱卵時間が長いという。 実際にはこれほど周期的ではなく、岩穴に巣を作るもの以外は、1〜数日間抱卵し続ける場合もある。

孵化後7〜10日間は、夜間親鳥は両方とも巣にいて、均等に警護を交代する。 ヒナは夜間両方の親から給餌を受けるが、その頻度は比較的少ない。 大きくなったヒナは、夕暮れになると巣の外に出て、海から戻ってくる両親を待つ。 親鳥が帰ると、ヒナ達はしつこく騒ぎ立て、親を倒さんばかりに叩いて餌をねだる。 ヒナがあまりにうるさく餌をねだり続けると、親鳥は他の個体の巣穴に逃げ込むこともある。

日が昇る直前に「ラフト(いかだ)」と呼ばれる集団を作って海に入って餌を探し、夕方から夜にかけて巣に戻ってくる。 夜行性で、夜、ヒナに餌を与える。

橙色部は、コガタより引用…

換羽

繁殖期が終わると、成鳥は2〜3週間から数ヶ月を海で過ごし、餌をよく食べ換羽に備える。 体重は2倍にもなり、いつもの砂丘や急斜面を登り自分の巣穴まで行くのが大変困難になる。 その為、時に岩の下や薮など安全なところを隠れ場所とすることもある。換羽には2〜3週間を要する。

橙色部は、コガタより引用…

補足

  • かつては町中にも現れるほどたくさんいたが、いまでは絶滅危惧種に指定されている。
  • イヌが営巣中のペンギンを襲ったり、上陸してくるペンギンに吠えかかったりするので、上陸地が減ってしまった。 人間が導入した帰化動物の、ネコ、イタチ科のフェレット、キツネに捕食されるので、繁殖地は激減している。
  • ニュージーランドで二番目の都市クライストチャーチ。 その郊外にあるバンクス半島のハリス湾。 ここには、ただ一人のハネジロの研究者のクリス・チャリスが開いたお手製の保護区がある。 小さな湾のまわりを強固なフェンスで囲ってある。 このフェンスで、ハネジロを捕食するイタチ科のフェレットを締め出している。 その効果は大きいが、それでも依然わずかな個体しか増えてはいない。
     ここは、クライストチャーチの市議会が予備費を回してくれて作られたものです。 ただ、あくまで予備費なので、継続的な予算措置は難しい。 まだまだ、現実は厳しいようです。
    (『ペンギン 大好き』 新潮社 より引用)
  • クリス・チャリス博士は、海岸の岩の割れ目に木製の巣箱をすえたり、 巣穴の崩れを防ぐためにまわりに木を植えたりして保護に努めている。 日本からも保護活動への援助の手を差し伸べているが、減少は止まっていない。
  • ハネジロの睡眠はちょっと変わっていて、たった4分間の眠りを、繰り返しとります。 日中でも海に出かけないときは、4分間を繰り返しかなりの時間を眠るそうです。
  • 海上でも陸上でも、コンタクトコールによって個体間の社会的な結びつきを強めている。
  • 洞窟に巣をかまえるものは、何羽かが集まって『合唱団』を作って男らしさを競い、配偶者を見つけます。

ハネジロペンギンの生活風景を、Flashムービーで紹介してます。下のリンクからどうぞ。

参考書籍

  • 『ペンギン大百科』 平凡社

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  • 『ペンギン ハンドブック』 どうぶつ社

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  • 『ペンギン ガイドブック』 阪急コミュニケーションズ

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  • 『ペンギン全種に会いに行く』 平凡社

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  • 『ペンギン大好き!』 新潮社

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  • 『ウィロー教授の ペンギン学特論』 SEG出版

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  • 『ペンギンになった 不思議な鳥』 どうぶつ社

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