
冠羽のある、中型のペンギン。雌雄の外観はほぼ同じ。
薄い黄色のやや太めの帯が、上くちばしの付け根近くから眼の上を、頭頂部の丸みに沿って後頭部へと伸びている。眼の上あたりから後頭部にかけての冠羽を、かんざしのように立てることもあり、この場合は一部の5cm以下の長さの冠羽が首の辺りまで垂れ下がる。
頬の黒い羽毛の部分に数本の白い羽毛の筋がある。
頭部、頬、のどの部分の羽毛は黒い。ただし、くちばしの付け根付近から後頭部へ向かって、頬の部分に白い羽毛のスジが有る。頬の白いスジは、左右で対称をなし3〜6本有る。
背側から尾羽にかけては青みがかった黒。ただし、換羽の度ごとに黒みが増す。腹側は、やや黄色味がかった白で、のどの部分では黒い羽毛との境界が明瞭になっている。
フリッパーの背側はくすんだ黒色で、縁に近付くに従って白くなり、腹側は白色になる。ただし、腹側には個体によって異なる黒いすじ状の模様が見られる。
虹彩は、くすんだ赤色。
くちばしは、濃い朱色で、雄の場合大きくて太い。くちばしの付け根には、羽毛の生え際に沿って細く黒い皮膚が裸出している。ピンク色の皮膚ではない。
脚と足は白みがかったピンク色。裏側と爪は黒い。
55cm 3.4〜3.7kg
調査報告が少ないが、小さいタコなどの頭足類、甲殻類、それと若干の魚類。
マカロニ属の中でも、最も臆病と言われている。
頭部、のど、および背側が濃い茶色に、腹側が白色に変化する。巣立ちビナの冠羽は短く、目の上の黄色いつづきとして、くびに伸びている。くちばしは黒みがかった茶色。
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ニュージーランドの固有種で、周辺の低温の温帯海域に分布。繁殖期の冬の間いっぱいは、繁殖地の周辺にいると思われる。繁殖期以外の海上での行動範囲は、ほとんど分かっていない。流鳥はオーストラリア、ニュージーランドから報告されている。
ニュージーランド南島の西部および南西部海岸、スチュアート島、ソランダー島などの、入江・フィヨルド・岬の海岸に沿った温帯雨林(レイン・フォレスト)で繁殖している。その温帯雨林は樹高21mもの高木が鬱蒼として、まるで白亜紀の森である。
接近困難な繁殖地が多く、正確な個体数調査が不可能な為、はっきりしない。1984年にロバートソンとベルが5000〜1万つがいと概算したが、1992〜93年に行われたマクリーンとルスの調査によれば1000つがい以下ではないかと考えられている。
雄は先に、続けて雌が、6〜7月に戻って来る。
岩石からなる海岸では、崩壊地の岩の間、洞窟の中、張り出した岩の下に営巣する。巣は、黒ずんだ腐食層が厚く堆積し、粘土のくぼみや大きな丸石が点在する急斜面に、2〜3m離れて散在し、木の「うろ」に見い出される事が多い。
浅いすり鉢状で直径約30cm、土の上に直接作る事も有るが、シダや樹木の小枝、枯れ葉、他の巣から盗んできた小石を素材として使う場合もある。
ヒナは7〜14日の間、小さなクレイシを形成することが有る。
巣は単独もしくは小さなコロニーを形成し、2個の卵を7〜8月にかけて産卵する。
親鳥は3パターンで抱卵する。
第1期は雌雄とも5〜10日間隔で交替、第2期は雄のみで13日間担当。第3期は雌のみで13日間担当する。ヒナは孵化後7〜14日の間小さなクレイシを形成することが有り、このころから親鳥は2羽とも採餌のために海へでる。ヒナ達は、孵化後60〜80日齢で換羽して、約75日で巣立つ。
2卵とも孵化した巣の場合、孵化後7日間でどちらかのヒナが死亡し、2羽とも巣立つ事は無い。
成鳥は繁殖後期に巣のそばで換羽に入り(2〜3月)、これに続いて孵化後60〜80日齢のヒナ達が換羽して巣立つ。