
中型のペンギン。雌雄の外観はほぼ同じ。
頭部の羽毛は青見がかった黒。ただし、眼の周りには白いアイリングがある。胸から両頬の下側に向かって胸の白い羽毛が張り出している。
頭から体の背中側、それから尾っぽにかけては、青味がかった黒だが、時間が経つにつれて茶色っぽくなる。眼の周りには特徴的な白いアイリングがある。
腹側は純粋な白で、黒いあごやのどとは、V字型のラインでハッキリ別れている。
フリッパーの表側は青味がかった黒色をしており、尾っぽ側の縁に白く細いラインがある。裏側は白く、前側の縁に細く黒っぽいラインがあり、先端には小さな暗い領域がある。
虹彩は、茶色。周囲に独特の白色のアイリングがある。
くちばしは大部分が黒だが、付け根はオレンジ色です。くちばしは一見短く見えるが、これは半分以上を羽毛で覆われているからです。
脚と足は鈍い白色からピンク色ですが、足の裏は黒い。
70cm 3.7〜6.0kg
短い採餌旅行では、主に魚類と端脚類を餌とするが、遠距離の採餌旅行では、主にイカ類、オキアミ類を食べる。
アデリーは、人間が接近しても逃げずに立っている。攻撃的で巣の近くを通る他のペンギンを睨みつけたり、激しく突いたりして威嚇し、ときには体当たりして相手をひっくり返す。オオトオゾクカモメに対しても攻撃的で、その卵を壊したり、ヒナを殺したりする。しかし食べる訳ではないので、捕食が目的ではない。
ヒナの羽毛の色は、光沢のある銀色から、ススの様な暗い色まで、かなりの幅がある。巣立ち後の若鳥は、のどが白く、眼の周りが黒いので見分けられる。顔の黒と白の境界線が、くちばしの付け根から始まって、目の下を通っているので顔の下半分が白い。
▲地図にカーソルを乗せると、拡大されます。
分布はよく知られていないが、おそらく南極前線までで、浮氷の北限に制限されているのだろう。流鳥(ワンダラー)は、大西洋のフォークランド諸島やサウス・ジョージア島、およびインド洋、大西洋の亜南極島、南アフリカ、オーストラリア、ニュージランド沿岸から報告されている。
南極大陸沿岸の広い部分(ロス海の南緯77度にあるロイズ岬〜南緯54度のブーベ島)、サウス・シェットランド諸島、サウス・サンドウィッチ諸島、ブーベ島、スコット島、バレニー諸島、ピョートル(ピーター)1世島。
海から容易に近づける露岩(夏期に、雪や氷が消えて地面が露出する場所)の上でおこなわれる。冬期は流氷帯ですごす。
ロス海域(100万)、南極半島、スコティア列島(72万7000)、プリズ湾(32万5000つがい)。単独のコロニーで最大のものはアデア岬で、28万2307つがいが繁殖している。全個体数は1993年現在、最低でも261万繁殖つがい、それに幼鳥が1000万羽と推定されている。
10月〜2月までの短期間に繁殖サイクルをすべて完了する。この時期の昼間は長く、ことに11月から1月は、南極のほとんどの場所では昼間が続く。
巣は、浅いクレーター状で、小さなだいたい丸っこい小石が周囲を囲み、境界となっている。オスは最初に場所を選び巣作りをする。つがい形成後は雌雄ともに巣作りをする。2羽が巣を交替する時に小石を集めたり、近くの巣、または遠くの放棄された巣から石を盗んだりして追加する。
ヒナは3週間ほどで第一幼綿羽が第二幼綿羽に生え変わり、クレイシを形成する。小さなクレイシは合流し、より大きなものになる。ヒナは約7〜8週間でコロニーを離れ、両親から独立する。繁殖地を離れる2〜3日前に初めて海に入り、泳ぎ始める。
10月前半に、オスの方が若干早く繁殖地に到達する。いったん上陸した後は、雌雄ともに産卵するまで巣に居続ける。産卵は、10月中旬から11上旬の間に一斉に行われる。35日前後の抱卵の後、孵化し22日間前後は親に交替で警護される。その後ゆっくりとクレイシが形成され、1〜2日おきに給餌を受ける。2週間以内には90%のヒナがクレイシに加わる。50日齢〜60日齢で巣立つ。
成鳥は巣立ちビナと共に、海岸、海氷上、あるいは氷山の上の遮蔽物のかげで、3週間かけて換羽する。